どうも!
諸葛菜です。
今回は大物、父の横取りイズムを継承した司馬師です!
司馬師のウィキリンク
父:司馬懿 弟:司馬昭 叔父:司馬朗、司馬浮
孔明死後の活躍は、司馬懿と一緒に死せる孔明を追撃したところから始まります。
魏の曹叡が絢爛豪華な建物を建造したり、蜀では孔明死後、人事面の後処理をしていました。司馬師はその頃のんびりしていたのか、活躍ぶりは描かれていませんでした。
数年後、遼東の公孫淵が燕王を自称。
親父の司馬懿が討伐に向かいます。
司馬師もチョイ役で登場。
卑衍・楊祚がやられ、公孫淵籠城。
公孫淵が2回にわたり降服の使者を司馬懿に差し向けたが、いずれも却下。
公孫淵が切羽詰まって飛び出してきたところに、
(原文)
一手の軍勢が行く手をさえぎった。正面に控えたのは、これぞ司馬懿。左には司馬師、右には司馬昭が控え、二人、大音声に、
「逆賊!そこ動くな!」
おいしいところだけを持っていきました。
背景の効果音はゴゴゴゴゴゴ・・・、したり顔で公孫淵を待ち受けたシーンが目に浮かびます。
それから、時が流れ、曹爽は司馬懿を太博に昇進させ、実権を握った。
司馬懿クーデターのくだりでも出番はほとんど無し。
司馬懿が曹爽を欺くために、病人を装い、本当に心配してきた曹爽側近の李勝さんを親子三人でだましたシーンくらいです。
蜀へ亡命した夏侯覇、姜維が北伐。
陳泰・郭淮が大健闘し、蜀軍を打ちのめし、姜維もほうほうの体で陽平関へ引き揚げる。
5万の魏兵が、ぼろぼろになった姜維軍を捕捉。
見事な追い討ちです。
さて、その大将は…?
(原文)
この人、顔丸く耳大きく、四角い口に厚い唇、左の目の下に黒いこぶがあり、こぶには真っ黒な毛が数十本も生えている。これぞ司馬懿の長子、ヒョウ騎将軍司馬師である。
こぶの毛までしっかり描写して、鳴り物入りで登場!
どうでもいい情報満載だぜっ!∑(゚Д゚)
演義後半に出てくる登場人物を、3行も使って描写するとは、羅漢中の司馬師への愛着を感じます。
姜維と直接矛を交わしますが、三合もせずして敗退。
その後も毒連弩rainに遭い、のこのこと帰国。
これがショックだったのか、司馬懿が死去。
後事を司馬師、司馬昭に託し、司馬師自身は大将軍となりました。
呉の孫権が亡くなった虚を突き、侵攻を企てます。
とはいえ、魏の重職についたばかりなので、出陣は弟の司馬昭。
司馬師、曹芳を廃す
へたれといわれていた曹芳も、自分が司馬氏にないがしろにされていることに気づき、夏侯玄、張緝ら数名と共に司馬師暗殺を企む。
お約束どおり、司馬師がこの動きを察知。
夏侯玄らも、おべっかをつかって司馬大将軍は伊イン、周公ですとか持ち上げますが、
「心では王莽、董卓だと思っておるくせに」
「まぶたが赤くなっておるぞ!天子と何を話していたか!?」
司馬師はすべてお見通し。
ブチ切れた夏侯玄に殴られそうになりましたが、屈強な者どもに捕らえさせ、夏侯玄らを血祭りに上げました。
残りは、張本人の曹芳。
司馬師自らがズカズカと曹芳の部屋に入り、
「晋の父親は陛下をお立ていたし、その功は周公にも劣らぬものでござる。また、臣が陛下にお尽くしした功も、伊尹と変わることなしと存じます。中略 臣ら兄弟を亡き者にしようとなされたのは、なにゆえにござりますか」
…よくしゃべりやがんなあ・・・こいつ…
さらに、司馬師は曹芳の妻、張皇后を引きずり出し縊り殺す。
翌日、司馬師は文武百官を集め、自ら朝礼。
「今日、天子には荒淫無道にして、(中略)天下の主にふさわしくない。(中略)新たな天下を立てて社稷を保ち、天下を安んぜんものをと思うのであるが、ご一同の意見を伺いたい!」
伺いたいも何も…意見を言ったらひねり殺されるだけです。文武百官みな聡明。
「待てっ!陛下はご聡明にあらせられるぞっ!」
などと、列中より飛び出してくる痴れ者はゼロ!
「異存のあろうはずはござりませぬ!」
と、一同GOサイン。
その後、曹髦を新皇帝に立てることとした。
曹芳を廃したことで淮南の毌丘倹が叛乱。
さしもの司馬師もこれには仰天。
司馬師のこぶの痛み激しく、療養中のため出馬したくないとコメントしているのに、傍らに控えていた鐘会に出陣を求められ、やむなく自ら出陣します。
「やはりわしがゆかねば、打ち破ることはできぬっ!!」
・・・そうか?(;^_^A
司馬昭に洛陽での雑用を任せ、厚手の敷物を敷いた車に乗って出陣。
司馬師みずから陣頭に立ち、王基、鄧艾らをうまく使い、毌丘倹を追い詰めます。
しかし、本陣に文鴦が乱入。
散々に切り立てられ、司馬師の陣も動揺します。
これに怒った司馬師は、こぶの切り口から目が飛び出し、あたり一面血の海に・・・。
死ぬ苦しみであったにもかかわらず、士気が下がるのを慮って、布団をかみ締めてこらえました。
司馬師、よく我慢した・・・。
すったもんだで毌丘倹の乱を鎮圧しますが、司馬師は病の床につき、明日をも知れぬ命。
枕頭に夏侯玄、張緝が現われ、死を覚悟した司馬師は弟の司馬昭を呼び、後事を託します。
「わしの権限は余りにも重く、これまでもみずから大任を逃れようと思ったが、それもできなかった。そなたもわしのあとを継いだら、決して軽々しく大事を他人に託すではないぞ。みずから一族を滅ぼすようなことになるからな」
と、言い残すなり、目の玉が飛び出して死んだ。
これはもう一方の目が飛び出したのではなく、中国古典の大げさな表現だと思います。
毌丘倹との戦いで、すでに飛び出しちゃってますしね。
司馬昭はすぐさま洛陽に戻り、司馬師の国葬を行いました。
司馬昭の身辺に司馬孚、司馬チュウ、司馬望が並び、魏の文武百官および兵士らの前で、司馬昭が演説を行った。
「我々は一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!
一握りのエリートが中華全土に膨れ上がった人民を支配して数百年、魏に住む我々が自由を要求して、何度諸葛亮に踏みにじられたかを思い起こすがいい!
司馬家の掲げる、人類一人一人の自由のための戦いを、神が見捨てる訳は無いっ!
私の兄、諸君らが愛してくれたシ・シバは死んだ、何故だ!?」
「戦いはやや落着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?
司馬師は、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、死んだ!戦いはこれからであーる!
人民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ人民!司馬家は諸君等の力を欲しているのだ。ジーク・(略)!!」
ジーク・○○!ジーク・○○!