どうも!
諸葛菜です!
買っちまいました。
ヤツを・・・
反三国志です。
ブックオフの105円コーナーに「下」だけ転がっていたので思わず買ってしまいました。
確か高校生の頃、新品で上下巻(@700円)を同時購入して後悔した覚えがあるのですが、内容をすっかり忘れてしまいました。
裏表紙も気合が入っておりましたし^^;
「魏の司馬仲達、蜀の諸葛孔明の作戦にはまり、爆殺される!これぞ真の三国志。孔明の巧みな軍略で魏の諸城は次々と陥落し、憂悶のうちに曹操は死ぬ。追い詰められた魏は呉と手を結び、最後の決戦を挑む。『三国志演義』の虚構を暴き、卓越した構想力で三国抗争の真相に迫る。壮大なスケールで描く歴史長編」
下巻を開いてみると、第27回よりスタート。
諸葛瞻がいきなり登場!馬超と一緒に魏の軍勢と戦います。
龍門を奪い取るのがミッションのようで、諸葛瞻にとってはこれが初陣。
若気の至りとばかりに勇んで突撃、魏の先鋒の王雲たらいう部将を捕獲。この王雲、王凌の配下でした^^;
王雲は諸葛瞻の度量に感服し降伏。
王凌の陣に戻った王雲はかつての自陣に着火。
王凌は腹ばいになって陣から抜け出し逃亡。
ミッションクリアはなりましたが、王凌の部下である文欽・文鴦が諸葛瞻の行く手を阻みます。
王雲は文鴦に突き殺されて死亡。
諸葛瞻の武力も相当高く、文欽の左腕を刺し貫き逃亡させます。
文鴦は更に強く、応援に駆けつけた関索、馬岱と五分以上に渡り合います。諸葛瞻が加わったので文鴦は支えきれず逃亡。
逃げ帰った文欽、王凌は司馬昭に敗戦の咎を責められ、囚人車に乗せられて洛陽へ護送されます。
文鴦は、「王凌はともかく、おやじと俺は王凌を助けに向かっただけなのに護送されるとはけしからん!」
と息巻いて、護送車を襲撃。
二人を救出して蜀漢へ亡命します。
10数ページ読んだだけでもうお腹いっぱいっす。
三国志演義後半武将もほぼ書き尽くした感があるので、ブログ記事を反三国志の物語で水増ししようという下心がありましたが、読んでいて疲れました^^;
巻初の登場人物紹介を読めば「反三国志」をすべて読んだ気になれるほど、ネタバレの激しい内容になっています。すべて読まなくても登場人物欄を読んでおけば、7割方OKっ!ヽ(`Д´)ノ
于禁、華歆、韓当、許チョ、黄蓋、顧雍、司馬懿他司馬氏、周泰、鐘会、トウガイ、張遼他、魏呉の武将たちはいずれも都合よく討ち死に、または自殺、はたまた事故死ということで片付けられています。
蜀の武将たちはみんなめでたしめでたし。
ただ、劉禅だけは呉の武将徐盛の食客に暗殺されてしまいます。
帝位はなぜか長男でもない劉ジンが継いでいます。
三国志演義で蜀の発展の障害になった者達はきちんと殺処分されていますね!
鐘会、諸葛瞻が馬超他三国志前半武将たちとも戦っていたりと時代背景にこだわっていません。このような設定はゲーム「三国志9」英雄集結に遊び慣れている方なら割とすんなり受け入れられるのではないでしょうか。
鐘会、トウガイも噛ませ犬で終わっています。
三国志の亜種は漫画、小説で大賑わいですし、1918年頃書かれた小説である反三国志は作者の周大荒さんの当時の中国に対する感情が描かれていると言ってもいいでしょうね。
当時は軍閥が各地で一斉に成り上がり、周さんも小軍閥の幕僚を務めていたそうです。
1920年代に、北京市内の古書店で購入した「三国旧志」なる怪しい内容の古文書(筆者による創作または偽書と思われる)などにヒントを得て、袁世凱らの北洋軍閥を曹操に、孫文を劉備になぞらえた小説『反三国志』の執筆・新聞での連載を開始し、1928年に第1巻を刊行させた。
リンク元http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E5%A4%A7%E8%8D%92
1910~1920年の中国の軍閥割拠の時代と言ったら、近代の三国志・・・いやいや!
黄巾党がひと暴れしたのが落着して、その後董卓が荒れ始めたけど、呂布&王允と李粛に殺された後の三国時代並み
に荒れ狂っていた時代です。
今はトチ狂っているけどw
周さんもすごい時代にとんでもない作品を作ったものですね。
私はこの本のあとがきを読む前は、てっきり「暖衣飽食した中国の現代作家の食いっぱぐれ」が書いたのかと思っていました…すみません。反省します。
きっと、当時の軍閥時代と三国時代を重ねながら書いた作品だったのでしょう。作者の時代背景を頭に置きながら読むといいかもしれません。
現代、週刊漫画において、中途半端な心意気で三国志に手を出すと、連載時は常に週刊誌の巻末に掲載され、打ち切りまがいの終了をさせられてしまいます。
覇-LORD-(三国志モノ)の第2巻を安く購入してしまった。
反三国志、もし読んだことがないようでしたら、スルーせずに立ち読みして1話くらいは読んであげてください!