どうもっ!
諸葛菜です!
賈充 part.1 三国志演義登場時での初仕事はVS諸葛誕!
賈充シリーズ、一気に行くぜ!
胸糞の悪い奴で、李儒を思わせる程の悪行超人だけど、三国志演義後半の没個性キャ
ラがひしめく中、スパイスの効いたキャラなのでないがしろにはできませんw
次の活躍の舞台は三国志演義第114回です。
蜀の姜維率いる軍勢が度々魏の国境を犯しましたが、叩き上げの努力家将軍トウ艾により、見事に撃退していました。
姜維の暴走、蜀宮廷の腐敗に目をつけた司馬昭は、「時すでに至れり」
と、思いそろそろ職を討とうと賈充に話を持ちかけました。
「今はその時ではござりませぬ。天子は当今、殿を疑っております。先年、二匹の黄龍が寧陵の井戸に現れましたので、群臣が瑞兆なりとして祝いを述べたところ、天子は、『瑞兆ではなない。竜は天子を表すもの。それが上は天にあらず、下は田地にもおらずに、井戸の中に居るとは、幽囚の兆しである』と言い、『潜竜の詩』一首を作りましたが、その詩の心は、明らかに殿を指したもので、こういう詩でござります」
傷ましきかな 竜 困しみを受け
深淵に躍ることあたわず
上は天漢に飛ばず
下は田に現れず
井底に蟠踞し
鰍鱔(しゅうせん どじょうや鰻)その前に舞う
牙を隠し爪甲を伏す
ああ 我もまた同然
これを聞いた司馬昭はもちろん激怒するのですが、曹髦のwikiを見ると、潜竜の詩は現存しないようです。
『潜龍』の詩は現存しない。『三国志演義』では、『潜龍』で司馬昭一党を鰍や鱔に準え、そのことを知った司馬昭に面前で侮辱されるが、実際の詩である根拠は無い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B9%E9%AB%A6
なあ~んだ、羅貫中御大のいつもの盛りか!
何らかの詩を詠んだのでしょうけれど、こんな詩の内容ではなく、おそらく賈充が盛ったんでしょうな。
曹髦が何かを企むのは必至なので、早いうちに手を打てと司馬昭を煽る賈充。
潜竜の詩の一件を持ち上げて、司馬昭は直接曹髦に詰め寄りました。
曹髦はこれに肝を冷やしましたが、返って彼のファイティングスピリットを掻き立てることになり 、王経ら忠臣に助力を乞い、司馬昭討伐の軍を挙げます。
賈充は、得たりとばかりに軍勢を率いて曹髦の前に立ちはだかります。
両脇には武闘派と思われる側近、成済、成倅兄弟を連れていました。
曹髦は、「朕は天子であるぞ!」と、叫び、一同怯んだのですが、
賈充「司馬公がお前を養っておられたは、何のためか?今日のためなのだぞ!」
成「殺しますか、捕らえますか?」
賈充「殺せ。司馬公の命令じゃ」
部下に皇帝を殺させ、やはり皇帝をいきなりサックリやっちまったのは、司馬昭も誤算だったのでしょう。
司馬昭、迫真の演技で仰天した振りをし、号泣。
ちっ・・・下手な芝居をうちおって…。
陳泰からは、「少なくとも賈充を殺さなければ天下に示しがつかない」と、言われますが、「もう少し穏やかな方法で」というわけで、成済兄弟が血祭りに上げられてしまうんですね。
悪玉超人賈充。
前回に引き続き、悪行ぶりがエスカレートしていきますね!年を追うごとに彼の悪巧みにはいやらしさと磨きがかかり、隠れファンも多いことでしょう(゚д゚)!
成「わしに罪はない!賈充が貴様の命令だと言ったのだ」
続く!
三国志演義後半の文献はこちらから