どうもっ!
諸葛菜です!
最近、三国志演義後半のネタが大分少なくなってきたので、何か書くことは無いかと考えております。
まあ、賈充や司馬炎など有名な人物が残っていますが、キーボードが止まってしまいます。やはり、私には地味な出落ち武将を掘り起こす方が向いているのかもしれません。
そんなこともあり、「ネタはねえが~?」と久々にグーグルニュースで三国志ネタを探していました。
どれもこれもゲームネタばかり。検索の3ページあたりに10日前のホットな記事を発見。
玉木宏が穆順を演じて、曹操暗殺を企むというお話です。
この映画のタイトルを見ると、始皇帝暗殺を思い出してしまいますね(監督はチェン・カイコー)。
始皇帝暗殺は面白い映画で、中国大陸の映画らしさがあまりなく「日本人(外国人)受けを狙ったのかな」と思われるほどの流れでした。
以下、記事抜粋
俳優の玉木宏が、中国映画『曹操暗殺 三国志外伝』で中国が誇る世界的スター、チョウ・ユンファと共演していることが明らかになった。同作が自身初の海外映画出演となる玉木が演じるのは「三国志」で知られる魏の武将・曹操の命を狙う暗殺者・穆順。宦官となって曹操に近づくという重要な役回りだ。
本作は、赤壁の戦いから8年後を舞台に、魏の武将・曹操の暗殺計画を描いた歴史劇。『男たちの挽歌』や『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』などのチョウ・ユンファが曹操を演じることで大きな話題になった作品だ。
チョウ自身、「三国志」を題材にした作品ではかつてコンビを組んでいたジョン・ウーが監督した『レッドクリフ』シリーズに、周瑜役での出演が決まっていたが、撮影直前に降板。本作は、実に5年越しの「三国志」ものへの出演だ。
ほかにも、中国で人気のある若手トップ女優のリウ・イーフェイ、台湾のアレック・スー、伊能静といった知る人ぞ知る豪華キャストが集結。三谷幸喜作品で知られる種田陽平が美術を手掛け、ハリウッドでも活動している作曲家の梅林茂が音楽を担当するなど、スタッフにも腕利きがそろっている。(編集部・福田麗)
映画『曹操暗殺 三国志外伝』は2014年3月22日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/cinematoday_N0058753
「『レッド・クリフ』に周瑜役として出演するはずだったのに」とのことで、チョウ・ユンファとジョン・ウーとの間がちょっときな臭く感じましたので、二人の間に軋轢があったのか簡単に検索してみました。
表向き、ジョン・ウーは、「チョウ・ユンファと三国志の夢を実現したかった」と言っていたようですが、中国流の仕事運びで、香港スターをずいぶん苛つかせていたようです。
ギャラの安さ。
チョウ・ユンファはハリウッドでも活躍しているスターですから、「大陸映画」のギャラでは満足できなかったのでしょう。
また、制作側のスケジュール管理が下手で、シナリオやスケジュール表が、役者に通知されるのが遅く、役者たちは立腹していたようです。
トニー・レオン、アンディ・ラウからも断れているため、やはり大陸の仕事のやり方にも問題があったのかもしれません。
さて、
話がそれましたが、玉木宏の穆順。
穆順が暗殺に挑むということで、すぐに思い出したのが虎牢関の戦い。
反董卓連合軍を諸大名が立ち上げ、虎牢関まで連合軍が迫った時、呂布が立ちはだかりました。
呂布に一騎打ちを挑み、一撃で瞬殺されたのが太守張楊の配下穆順。
武安国ほどのインパクトも残すこともなく、戦場の露と消えた漢穆順。
しかも、この穆順、あとで知ったのですが架空武将だったというおまけ付き。
曹操が中華を賑わす頃にはすでにお亡くなりになっているし、仮に生きていたとしても腕っ節がダメなので、コーエーの三国志ゲームでも武力80以上ある曹操を殺すのは無理!
「おいおい、実在しない人物を玉木宏が演じるのかい?」
と、愚かな私は思ってしまいました^^;
でも、この穆順ではなくて、実在した宦官の穆順だったのですね。
後漢の朝廷に仕える宦官。『演義』第66回に登場。献帝の皇后である伏皇后から、宦官の中で唯一忠義の心を持つ者と評される。皇后からその父伏完への書簡の受け渡し役を任され、髪の中にそれを隠して伏完の下に向かう。しかし、伏完の返書を髪に隠して戻る途中、密告を受けて待ち構えていた曹操に咎められ、厳しい探索の末に書簡を発見されてしまう。穆順は拷問を受けても誰から命じられたかを白状しなかったが、結局、伏完や伏皇后も曹操に逮捕され、伏完・穆順は一族もろとも市中で処刑されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%86%E9%A0%86
宦官なのに漢王朝に対して忠義を貫いており、三国末期の魏朝廷のモブ文官どもよりも肝が座っています。
宦官が主人公なので主人公とヒロインのお色気シーンはなさそうですね。
玉木宏は中国語で演じるのでしょうか?
曹操が好きな人、三国志前半ファンの方は必見です!
三国志演義後半の文献はこちらから