どうも!
諸葛菜です。
今回は呉の最後の丞相、軍師張悌様です。
張悌様は優秀なのですが、いかんせん演義最終回に登場、三国志ファンの目にあまり触れることなく散っていった名将です。
張悌のウィキリンク
演義での登場は第120回。最終回です。
ついに晋の皇帝司馬炎が呉討伐を決意!
大将軍杜預、龍驤将軍王濬に命じ20万の大軍を率い、呉の首都を目指して南下しました。
これには暴君孫皓も大慌て。すぐに張悌、何植らを呼んで軍議を開きました。
張悌が早速発言しました。
「車騎将軍伍延を都督として江陵に出陣させて杜預を迎え撃たせ、驃騎将軍孫キンに夏口その他の軍勢を防がせるがよろしゅうござりましょう。非才ながら、臣が軍師をつとめ、左将軍沈瑩、右将軍諸葛靚と兵十万をひきいて牛渚に出陣し、諸方の軍勢の後詰をいたしまする」
さすが、名軍師。
今あるだけの戦力(多少なりとも使える武将)を適所に配置し、迎撃態勢を提案しました。
孫皓はすぐに案を受け入れ、張悌に迎撃を命じました。
しかし・・・
そ、孫歆(ソンキン) ー!!?(ノДT)
り、陸景 ー!? 。゚(T^T)゚。
ご、伍延(ゴエン) っー!?∑(゚Д゚)
次々と討たれていく呉の五車星達っ!!
まるで熱いナイフでバターを切るが如く・・・。
聖闘士星矢で言うとブラック聖闘士並の扱いで片付けられています。
晋の大軍の勢いは呉の将軍達では支えきれないのみか、奇妙な暴風が起き、呉の将兵の士気もゼロです。
場面変わって張悌。
諸葛靚、沈瑩を従えて晋の大軍を迎え撃ちに出陣していました。
沈瑩は、晋の勢いは凄まじく、ここまで来ることは必定。命を捨てて戦うまでと、決死です。
諸葛靚も一言。
「いかにも」
貴殿ら…この東呉の地で命を散らすか…。
しかし、注進がやってきて、『晋の軍勢は強すぎる。到底支えきれませぬ』と報告。
これに腰を砕かれた諸葛靚は、降参したらどうだと張悌に提案しました。
諸葛靚「3Mだよっ!(マジ・もう・ムリ)」
兵「張悌様っ!ここはもはや支えきれませぬ!!( ゚д゚)」
張悌は諸葛靚の言葉に落涙して、
「呉が滅びんとしているのは衆知のことじゃ。いま、もし君臣共に降って、誰一人、国難に死ぬる者がないとあっては、恥ずかしいことではないか!」
諸葛靚は涙を流して立ち去り、張悌は沈瑩とともに晋の大軍の真っ只中へと斬り込みました。
張悌はただ一騎、奮戦力闘して乱軍の中で斬り死にしました。
末期の呉は孫皓の暴政と岑昏が原因で衰退しましたが、張悌はじめ、国難に殉じた者がいたので、小説の最終回としては良かったのかなあ・・・と。
三国志7でも張悌は登場。
末期呉では最前線で活躍してもらっています。
ゲームだと、呉は蜀よりも武将の数は多いけど、姜維などの圧倒的なステータスを誇る武将がいないのでキツイです^_^;
張悌かっこ良かったです。
于詮 といい、張悌といい男気のあった武将でしたなあ…。
三国志正史と三国志演義の違い 三国志初心者の教科書選びは慎重に(汗)!
三国志演義後半の文献はこちらから