どうも!
諸葛菜ですっ!
今回は表題にあるとおりのまんまです(^_^;)
日本人と中国人は文学作品、歴史小説を読むにしても見方が全然違います。
参考記事はこちら。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0306&f=column_0306_018.shtml
記事では、関羽が赤壁の戦いで敗走してきた曹操を逃がしたことは、日本人から見れば美徳。中国人から見ると大将失格と書いてあります。
三国志に登場する主人公の一人劉備玄徳なども、日本では人気ですが、中国では人気がないんですよね。
日本では三国志が漫画になったり、特に横山光輝三国志などは小学生の間でも読まれています(私が小学校の頃図書館に置いてありました)。
中国では三国志そのものが日本よりも人気がないというか・・・日本ほど「三国演義」が
あまり読まれていないようです。
(最近はコーエーテクモの「三国志」「三國無双」シリーズの影響で、これらの海賊版が数百円で市場に出回っているため、知名度が上がっています。
中国のオンラインゲームでも三國志シリーズがたくさんあります。)
日本と中国では国民性が全く違うので、同じ物を見たり、読んだりしても感覚がまったく違います。
漢字という共通の言語を持っているし、皮膚の色も同じなので、感覚的に同じかと思うとそうではないんですよね。。
日本人は三国志という物語に対して、物語そのものを楽しむ。
好きな武将に注目したり、誰が良い奴で誰が悪か…。
確かに三国志演義のような淡々と進んでいきながらも、殺伐とした乱世の中で劉備が時折見せる仁徳や優しさは読者をホッとさせてくれます。
物語全体、そのものを楽しむ日本人に対して中国人はどうでしょうか。
私の中国人の知人の多くは、三国演義は物語として読むよりも処世術を学ぶためだと、言っています。
三国演義を読んで、どんな教訓を得るかは中国人でも、人それぞれ違うでしょうけど、
・一人の人間が権力を持ったら、どのように人が変わるのか。
・人間を従わせるために権力者はどうしているか。
・一族を皆殺しにしないと必ず自分が復讐される。禍根を残すのはいけないことだという教訓を得る。
・組織の中でどうやって身の保身を図るか。
他にもいろいろありましたが、中国の知人たちはだいたい上のような項目をあげていました。
上記の記事あるように、
中国人は相手の弱みにつまらない情は書けない。
敵に立て直す余裕は与えず、徹底的に攻め、屠るとありますが、まさにそういうことを学ぶのでしょう。
源頼朝を島流しにする行為は、彼らにとって理解できないことだと思います。
我々日本人のように、「趙雲かっこいいよね!」「諸葛亮すげ~!」と、一定のキャラに惚れ込んだりするのはあまりないようです。
同じく記事にある、岳飛を謀殺した秦檜夫婦の石像につばを引っ掛ける話があります。
日本の仏教、特に浄土真宗などでは人間死ねばみな仏という教えがあります。
中国にはこれはないんですね。
三国志演義後半を読んでいていも、孫休
が孫チン
を誅殺したあと、彼の三族を皆殺しにするのはもちろんのこと、いとこの孫峻の墓を暴いてその首を斬り離させさらし首に。
また、相手を貶めるために棺桶の板を薄くしたりもします。
逆に、孫峻
に殺された諸葛恪
、滕胤
、呂拠
、王惇
の名誉回復をするため、改めて埋葬しなおしたり。
権力者が代わると、過去の出来事に対する評価が変わるため、悪者扱いされたものは死んでからも辱めを受けます。
日本はその点、中国と比べるとさっぱりしています。
中国のこのへんの毒々しさというか、執念深さは受け入れられないですね…。
職場にも中国人の上司がいますが、三国志の人物と同じような動きをするので、三国志演義をよ~く読むのは、中国人対策になります。
うちの中国人上層部は政治闘争が大好きだし、好き嫌いのえこひいき人事なんかザラだしな・・・。日本のワンマン、ファミリー企業と同じだと思われるかもしれませんが、それとはまたちがった感覚です。
これ以上書くと愚痴になるのでやめときます(^_^;)
私は三国志も好きですが、日本の歴史はもっと好きです。
もちろん、自分の生まれ育った国だからというのもありますが、日本の武士道精神、武士の教育、義理人情などが多く見られるので、日本をどんどん好きになれます。
中国駐在時代に、中国人の片鱗をよく見させて頂きましたし、日本を遠くから見ることでいいところも悪いところも見えました。
話がそれてしまうので、強引に三国志に戻します(^_^;)
と、まあ、三国志を読む上で中国人の身の処し方を学ぶと同時に、三国志そのものの物語としての楽しさも味わっています。私はどうしても、日本人的感覚で読んだほうが面白いんですよね・・・三国志。
そのほうが好きだし。
賈クのような自分の智謀を頼りに乱世を生き抜いた武将も好きですし、劉備や諸葛亮
はもちろん、三国志演義後半では于詮
、諸葛誕
の部下、張悌
、傅僉
など忠義の鬼となって死んでいった武将たちも好きです。
中国人からしてみたら、蒋舒
、全懌
、曾宣
あたりが正解なんでしょうけど。
三国志演義は小説で、史実と若干異なるところはあります。
ですが、人物たちの身の処し方は現代の中国人にも通ずるところが多々あります。
ですので、三国志演義後半の雑魚モブ出落ち武将の一挙手一投足を見てみましょうw
何か面白い発見があるかもしれませんw
三国志後半武将人物名鑑 はこちら
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